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雑記ブログです。

サマータイムレンダ【漂着 #001】ネタバレ感想

登場人物
網代慎平(あじろ しんぺい)⇒主人公。
小舟潮(こふね うしお)⇒海の事故で亡くなる。澪の姉。
小舟澪(こふね みお)⇒潮の妹。
菱形窓(ひしがた そう)⇒慎平の幼馴染。高校3年生。菱形病院の長男。
小早川しおり(こばやかわ しおり)⇒溺れそうになった時に潮に助けられる。小学3年生。
雁切真砂人(かりきり まさひと)⇒日都神社宮司。島の祭祀を取り仕切る。雁切家の当主。
小舟アラン(こふね アラン)⇒潮と澪の実父。フランス人。洋食コフネ店主。
凸村哲(とつむら てつ)⇒小舟家の親戚。警察官。

あらすじ
とあるフェリーの上。
小舟潮(こふね うしお)は網代慎平(あじろ しんぺい)に目を閉じるように言い手をかざす。
そしてこれはプレゼントだと言う。
慎平は2年ぶりに実家に帰るところだ。
潮は帰ったらみんなによろしくと伝えてほしいとお願いをする。
慎平は潮も一緒にと言いかけたが、潮は行けないとのこと。
そして自分のことを見つけてほしい、妹を守ってほしいと言う。
潮の姿が段々とぼやけていく。
慎平は潮に向かって手を伸ばし待つように言う。
気が付くと向かい席側の眼鏡を掛けた女の胸に顔を埋まらせていた。
どうやら夢を見ていたようだ。
慌てて謝る慎平だが甲斐なくビンタをされてしまう。
しばらくすると日都ヶ島に到着する船内放送が入る。
7月22日。
慎平は潮の葬儀に参列するために2年ぶりに故郷に帰ってきていた。
小舟澪(こふね みお)が自転車を走らせながら慎平におかえりと声を掛ける。
車止めに自転車の前輪がぶつかり倒れ、海の中へ飛び込んでしまう。
慎平が手を差し出し澪を手助けする。
その後、澪と雑談をしながら葬儀場まで向かう。
葬儀場では潮の遺影とお供え物が置かれていた。
花に埋もれた潮の棺に花を添える慎平。
親戚たちが潮を解剖したのは菱形先生だと話していた。
幼馴染の菱形窓(ひしがた そう)が泣きながら慎平に話しかけてきた。
潮は溺れた子どもを助けようとして流されたとのこと。
窓は自分がいながら潮を死なせてしまったことを悔いていた。
慎平は窓の父親が解剖したことが気になっていた。
窓に尋ねてみたがそれについては夜に詳しく話すと言った。
潮が助けた子どもの小早川しおり(こばやかわ しおり)も参列していた。
窓が事故のショックで声が出なくなったらしいと慎平に話す。
宮司の雁切真砂人(かりきり まさひと)が慎平に出棺の手伝いをお願いする。
出棺が終わった夜、慎平は洋食屋のコフネでカレーを作っていた。
澪はカレーができるのを椅子に座って待っている。
小舟アラン(こふね アラン)が帰宅し、カレーは潮の大好物だったなと呟く。
家の外で澪にそっくりな女が立っていた。
通りかかった警察官が声を掛けると女はゆっくりと振り向く。
慎平は自室から窓と電話をしていた。
窓の父親は解剖はしておらず検死に立ち会っただけだった。
そして潮は首を絞められた跡があり、他殺の可能性があったと言う。
怪しい人物はおらず状況から警察は事故死で処理をしたとのこと。
電話を終えると、澪が部屋に入ってきた。
そして潮がつけていた貝のネックレスを慎平に渡す。
慎平は潮と過ごした日々を思い出し、貝のネックレスを握り締め涙を流す。
葬儀の翌日。
慎平と澪は店を手伝っていた。
客から眼鏡を掛けた女が慎平を探していると聞く。
警察官の凸村哲(とつむら てつ)が入店する。
澪にランチの注文をした後、小早川家全員が消えてしまったと話す。
澪は顔色を変え店を飛び出す。
哲はその様子を見て舌打ちをする。
慎平は店を飛び出した澪を探し出していた。
澪は店を飛び出したことを謝り、最近しおりの様子がおかしかったことを話す。
山で虫取りしている時にしおりが自分にそっくりの女の子を見た。
次の日から学校や通学路でずっと見られている気がしていたとのこと。
その時、帽子を被り髭を生やした老人が現れ、それは影の病だと話す。
島の風土病のようなもので影を見た者は影に殺されるとのこと。
病人は日都神社でお祓いしてもらったらしいと言い老人は去っていた。
澪は潮が亡くなる3日前、潮の影を見ていたと話す。
そしてしおりたちが心配だと泣き出す。
慎平は影の病について迷信の類だと思っていた。
しかし小早川家失踪のこと、潮の死について不審な点があったため日都神社へ向かうことにした。
慎平と澪は日都神社を訪れていた。
インターホンを鳴らすが返事がない。
その時、しおりらしき女の子が森の中へ入っていくのを見る。
慎平と澪は追いかけるが森の中で見つけることはできなかった。
慎平は船で一緒だった眼鏡を掛けた女が木の下に座っていることに気付く。
眼鏡を掛けた女は腹から血を流し手で押さえている。
澪が人を呼んでくると言い森から出ようとする。
眼鏡を掛けた女は慎平の胸ぐらをつかみ何かを伝えようとするが、伝える前に頭を撃ち抜かれ息絶える。
その時、澪の影が澪を抱え拳銃を突きつけていた。
そして澪の頭を撃ち抜くと、慎平に向かって銃を構える。
慎平は逃げる間もなく澪の影に頭を撃たれる。
そして慎平の意識が途切れる。

感想
少年ジャンププラスで連載されている漫画です。昔の風習が残る離島で幼馴染の死の謎を解き明かします。第一話から主人公側全滅という衝撃的な展開です。丁寧な伏線の張り方、物語の緩急のつけ方が上手く、良い意味で読み手を安心させてくれません。とても面白いSFサスペンスです。推理物が好きな方に特におすすめできます。じっくりゆっくり読みたい作品です。ぜひ読んでみてください。

ふしぎの国のバード【第1話 横浜】ネタバレ感想

登場人物
イザベラ・バード⇒主人公。イギリス出身の女性冒険家兼作家。
伊藤鶴吉(いとう つるきち)⇒通訳ガイド。
ヘンリエッタイザベラ・バードの妹。
ジェームス・ヘボン⇒医療宣教師。

あらすじ
イギリスのとある港。
イザベラ・バードヘンリエッタに別れの言葉を言う。
ヘンリエッタは涙を浮かべて日本に着いた後、手紙を送ってほしいと言う。
バードは笑顔で毎日手紙を書くことを約束する。
明治11年5月20日月曜日。
バードは日本の横浜の港に到着していた。
ねじり鉢巻きとふんどしをつけた男たちが土木工事らしきことをしている。
人力車の車夫が日本語でバードに話しかけてくる。
バードは日本語が分からず通訳者を探さなくては考えた。
そして横浜山手にあるヘボン邸を訪れていた。
医療宣教師のジェームス・ヘボンはお茶をバードに振る舞う。
そしてバードの数々の旅行記を誉め、通訳を探すことに協力すると伝える。
6月4日火曜日。
ヘボンは多くの通訳志願者を集めていた。
バードはヘボンにお礼を言い、通訳の月給相場を確認する。
ひとり目の志願者は袴を着ていた。
深々とおじぎをすると、椅子に正座をする。
バードは自己紹介をするように言う。
男はヨコハマ・ビジン語という横浜特有の方言を使い自己紹介をする。
バードは意味が分からず、ヘボンが補足の説明をする。
どうやら料理人として外国人の旅に随行したことがあるとのこと。
そして相場より2倍以上の月給を要求され、バードは思わず高い!と立ち上がってしまうのだった。
その後、何人も面接をするがバードの要求を満たす英語力を持つ志願者は現れなかった。
最後の志願者はピカピカの洋服を着ており元ホテルマンと名乗った。
ヘボンは今までの志願者よりは英語力は一番マシと評価する。
バードは目的地が最北の地 蝦夷ヶ島で、前人未踏のルートを進むことを伝え、山越えはできるか?と尋ねる。
男は死にたくないので無理と断る。
ヘボンはバードが望む通訳ガイドはいないかもしれないと言う。
バードは顔を曇らせ人力車に乗ろうとする。
その着物を着た男がバードに流暢な英語で話しかけてきた。
男は通訳志願者で伊藤鶴吉(いとう つるきち)と名乗る。
バードは伊藤を胸ぐらをつかみながら顔を紅くし喜ぶ。
伊藤は実家が火事で焼けたので紹介状はないと伝える。
ヘボンは紹介状がない者は詐欺の可能性があるため危険だとバードに助言する。
バードは悩んだが、実際に横浜をガイドさせて伊藤の実力を見極めることにした。
ここは横浜日本人街、骨董品通り。
備前伊万里焼、京の清水焼など皿や茶わん、急須などが店先に並んでいた。
バードは焼き物を手に取りどれも粗悪品だと感想を言う。
伊藤は外国人向けに大量生産されたものと解説する。
次に横浜・港崎(みよざき)衣紋坂市場(えもんざかいちば)に移動する。
ここは活気のある魚市場で多くの人が集まり、バードが見たこともない魚もあった。
魚市場の女がアワビをさばいてバードに渡す。
バードは生は抵抗があったが思い切って食べてみる。
その後、女に向かって笑顔を見せる。
バードはカゴ一杯の魚を持ちながら、帆船の見える道を歩いていた。
カゴを置き、伊藤に信頼できるかはまだ判断できないが通訳として優秀だと言う。
目的地は蝦夷ヶ島で命がけの旅になるかもしれないがついてこれるかを尋ねる。
伊藤はいかなる地でも自分の仕事をするだけと伝える。
バードは採用だと握手を求めるが、伊藤はおじぎで返す。
そして蝦夷ならチャールズ・マリーズの通訳で行ったことがあると言う。
バードは興奮しながらそれを早く言えと伊藤の胸ぐらをつかむ。
ヘボンは嬉しい気持ちは分かるが落ち着くようにとバードを止める。
6月6日木曜日。
旅の準備を終え、ヘボンと別れることとなった。
ヘボンは旅の無事を願い編み笠を贈る。
バードは人力車に乗りヘボンに向かって手を振る。
道中、人力車の上から傘を落とし拾おうとしバランスを崩し転倒する。
伊藤はバードが立ち上がるのを助けるため手を差し伸べる。
バードはよろしく頼むと握手する。
伊藤は西洋人の握手の意味が分かっていないようだった。

感想
イザベラ・バードという実在した人物で日本奥地紀行を元に書かれている冒険漫画です。昔の日本の風俗や食べ物などしっかりと描かれていて旅行記として面白いです。バードの冒険をする動機が驚きの理由であったり、伊藤が甘いお菓子には目がなかったりなどのキャラクターの良さもあり楽しい作品です。イザベラ・バードは46、7歳で日本を訪れたはずですが、そこは漫画らしく若い女性にアレンジされています。旅行記が好きな方には特におすすめです。ぜひ読んでみてください。

ふしぎの国のバード 1巻 (HARTA COMIX)

ふしぎの国のバード 1巻 (HARTA COMIX)

 

極主夫道【第1話】ネタバレ感想

登場人物
龍(たつ)⇒主人公。不死身の龍と呼ばれた元ヤクザ。
美久(みく)⇒龍の妻。デザイナー。
銀⇒龍と美久の飼い猫。

あらすじ
アパートの一室から目覚ましアラームが鳴っている。
龍(たつ)は洗面台で顔を洗っている。
背中には龍の刺青が見える。
短刀(ドス)を腰に差し、シャツとエプロンを着てサングラスをつける。
フライパンをガスコンロに置き、ボールの中で溶いた卵をフライパンに流し込む。
そして焼きあがった卵を短刀で切る。
キャラクター柄の弁当箱に動物の型にしたおにぎりや卵焼き、ウインナーを詰めていく。
ドスをまな板に突き立て、シートの上に弁当箱を置き、スマホカメラで撮影する龍。
その様子を猫の銀が見ている。
美久(みく)が忙しそうに身支度をしている。
会社で大事な会議あるのを忘れていたらしく龍にもう行くと伝え、出て行ってしまう。
龍は銀を抱き上げ今日のやるべきことを考えていた。
シートの上の弁当を見て美久が弁当を持っていくのを忘れていることに気付く。
弁当をアタッシュケースに入れ中折れハットを被る。
ママチャリの前カゴにアタッシュケースを入れ、全速力でママチャリをこぐ。
美久の元へ向かう途中警察官に職務質問をされる龍。
龍は専業主夫と答える。
警察官は龍の様子を見て不死身の龍ではないかと気づく。
龍は抗争相手の事務所を一晩で丸腰のまま十か所潰したことで、不死身の龍の異名で伝説となっていた。
龍は懐から何かを出そうとすると。
警察官が動くなと警告し身構える。
龍の手にはスーパーのクーポン券が握られていた。
それを警察官に渡し、ここはひとつこれでと言い去ろうとする。
警察官は龍に待つように言う。

感想
元ヤクザが専業主夫として奮闘するお話です。タイトルの極主夫道はごくしゅふどうと読みます。元ヤクザという設定の割に殺伐とした所が少なく笑える漫画になっています。ペットの猫もかわいいです。実写化、アニメ化もされ人気の作品です。話が分かりやすく絵も見やすいためテンポ良く読めます。多くの人におすすめできる作品です。ぜひ読んでみてください。

極主夫道 1巻: バンチコミックス

極主夫道 1巻: バンチコミックス

 

ザ・ファブル【第1話 お引っ越し】ネタバレ感想

登場人物
殺し屋⇒主人公。名もなき組織所属。
ドライバー⇒名もなき組織所属。
ボス⇒殺し屋業 名もなき組織(ファブル)のトップ。

あらすじ
薬莢を銃に装填しそっと机に置く殺し屋。
裏社会の天才殺し屋の物語。
眼鏡を掛けた男がエレベーターの乗降用押しボタンを何回もたたいている。
仲間の男が銃を右手に持ちながら焦るな、自分が時間をかせぐと言う。
壁から顔半分だけ出した所で眉間を殺し屋に撃たれる。
眼鏡を掛けた男は銃を拾い、殺し屋の襲撃に備える。
男は足音のした方向へ射撃をし、エレベーターに乗り込む。
エレベーターの扉が閉じる直前、目の空いたニット帽で覆面をした殺し屋の姿を確認する。
あれが殺し屋ファブルなのか?と言い、新しく薬莢を装填する。
男の組織は人身売買に手を出しており、組長も殺し屋によって既に始末されていた。
エレベーターが1Fに着き、仲間に呼びかける男。
殺し屋は男の首に射撃する。
建物のベランダから飛び降り、エレベーターが1Fに着くまでに待ち伏せしていた。
男の仲間たちが現れる。
男は首の出血を抑えながら、仲間に殺し屋を殺すように呼び掛ける。
帽子を被った男が殺し屋に向かって銃を連射する。
殺し屋は身を低くし銃弾をかわしつつ、銃で撃ち返す。
帽子を被った男は目に銃弾を受けて倒れる。
警棒を持った男が殺し屋の銃を警棒でたたき落とす。
殺し屋は警棒の追撃をスウェーでかわし鉤爪で首を切り裂く。
眼鏡を掛けた男は殺し屋に向けて銃を撃つ。
殺し屋は警棒を持った男を盾にして防ぎ、背中越しから眼鏡を掛けた男を撃ち抜く。
眼鏡を掛けた男は殺し屋におまえがファブルかと尋ねる。
殺し屋はおまえらが勝手にそう呼んでいるだけで、俺はただ殺すだけのプロだと言い止めを刺す。
ドライバーの女が殺し屋を迎えに来ていた。
殺し屋は車の後部座席に乗り込みカーナビのテレビをつけるように要求する。
殺し屋は芸人のコントを見て手をたたいて爆笑していた。
ドライバーはその様子を見て5人も殺してよく笑えると呆れている。
都内某所。
居酒屋風の個室で焼き魚を焼いている名もなき組織(ファブル)のボス。
殺し屋とドライバーはボスに呼び出されていた。
ドライバーは仕事の進捗をボスに報告する。
殺し屋はドライバーに焼き魚を口で吹いて冷ましてくれとお願いする。
ボスは今年は殺しすぎたのでしばらくは仕事をしないことを告げる。
ボスは今までの仕事の報酬として大金を2人に渡す。
そして大阪で昔から契約しているヤクザの元で身を隠すように指示する。
わざわざ大阪まで行かなくてもと殺し屋が言う。
ボスは臨機応変というのを覚えたらもっとプロになれる、どんな環境状況でも適応することが大事だと言う。
ドライバーから貰った焼き魚を食べ大仰に熱がる殺し屋。
ドライバーはネコ舌すぎるとツッコミを入れる。

感想
殺し屋が休業して一般人として生活するお話です。岡田准一さん主演で実写映画化もしている人気の漫画です。物語のテンポが良くサクサク読めるのが良いです。基本的に殺し屋の話なので人が死んだりしますが、笑える所もあり読み疲れしにくいです。ヤクザの組長に世話になる過程で組内の抗争の話もあり、任侠ものが好きな方もおすすめできます。

アルスラーン戦記【第一章 エクバターナの栄華】ネタバレ感想

登場人物
アルスラーン⇒主人公。パルス国の王太子。11歳。
ヴァフリーズ⇒パルス国の大将軍(エーラーン)。アルスラーンの教育係。
アンドラゴラス⇒パルス国の国王。アルスラーンの父。
タハミーネ⇒パルス国の王妃。アルスラーンの母。
告命天使(スルーシ)、告死天使(アズライール)⇒キシュワードが飼っている鷹。
キシュワード⇒パルス国の万騎長(マルズバーン)。双刀将軍(ターヒール)と呼ばれる。
カーラーン⇒パルス国の万騎長(マルズバーン)。諜報に優れる。
クバード⇒パルス国の万騎長(マルズバーン)。左目に傷がある。酒が好き。
ダリューン⇒パルス国の万騎長(マルズバーン)。ヴァフリーズの甥。

あらすじ
平野の戦場で軍同士が激しい戦いをしている。
やがて戦いは終わり、1羽の鷹が空に向かって飛び立つ。
ここはパルス国王都エクバターナ
パルス国の王太子アルスラーンと教育係のヴァフリーズは剣の稽古をしていた。
ヴァフリーズアルスラーンに剣の向かい先を教えながら、上段、中段、下段と剣撃を放つ。
アルスラーンは剣撃を捌ききれず、剣を落としてしまう。
アルスラーンは技を使ってずるいと言う。
ヴァフリーズはただの剣の基本動作ですと返す。
基本を鍛えなければ技も威力が下がるため、基本を磨くように進言する。
アルスラーンヴァフリーズになぜアンドラゴラスの遠征に同行しなかったか尋ねる。
ヴァフリーズは王都エクバターナを守ることが任務で西のルシタニアだけでなく、東方の国々も狙っているため油断がならないと言う。
剣の稽古を終え、廊下を歩いているとタハミーネと出会う。
アルスラーンは剣の稽古の出来事について話すが、タハミーネはあまり興味がなさそうに去ってしまう。
アルスラーンは憂鬱な顔をしながら立派な王とはなんだろうなと呟く。
アルスラーンは廊下を抜け、噴水のある場所を歩く。
空を見上げると2羽の鷹が空を飛んでいる。
告命天使(スルーシ)、告死天使(アズライール)と呼ばれる鷹たちがアルスラーンの元へ集まってくる。
アルスラーンが鷹たちに挨拶をしていると、キシュワードが現れる。
キシュワードは片膝をつき、友好国マルヤムに侵入したルシタニア軍をパルス軍が撃退したことを報告する。
王都ではアンドラゴラスとその軍が帰還し、戦勝パレードが行われていた。
手首をロープで巻かれ連行されているルシタニア兵の捕虜には子供の姿もあった。
ルシタニアでは神のために戦うイアルダボート教が信仰されている。
カーラーンクバードの万騎長(マルズバーン)たちがアンドラゴラスの後に続く。
民衆たちは万騎長たちの評論をし、アンドラゴラス王は負け戦知らずと話す。
アルスラーンヴァフリーズは騎乗しながら凱旋中のアンドラゴラスの前に現れる。
アルスラーンは心配していた旨を伝えるが、一言敗けるはずもないと言いアルスラーンの元を去る。
アルスラーンアンドラゴラスの背中を見送りながら顔を曇らせる。
木で組んだ簡易牢にルシタニア人の子供の奴隷(ゴラーム)が入り、あぐらを組んでいる。
パルス国の子供たちが、パルス人に逆らえないようにルシタニア人の子供に危害を加えようとしていた。
ルシタニア人の子供は踵から仕込み刃を出し、脱出をする。
パルス国の子供たちが、アルスラーンが自分たちをかばって人質として捕まったと衛兵に話す。
馬の世話をしていたダリューンは、報告を受けアルスラーンが捕まっていることを知る。
ルシタニア人の子供はアルスラーンの首を抱え、剣を突きつけながら逃亡を続けていた。
途中、キリンが首を伸ばし、ルシタニア人の子供が足場から落ちそうになるもアルスラーンが手をつかみ助ける。
ルシタニア人の子供はお礼を言いかけたが、アルスラーンの頭をたたき、耳を引っ張りついてくるように指示する。
そして周りを見渡し豊かな国だと言う。街中に奴隷が多いことをアルスラーンに尋ねる。
アルスラーンは財産が多ければ、奴隷も多く所有できる。奴隷の多さは国が豊かな証拠だと言う。
ルシタニア人の子供は人の下に人を置く奴隷制度はイアルダボート神は許さない。人は皆平等だと。
神の教えに従わない異教徒は差別して殺していいのだと言う。
アルスラーンはその意見には同意できなかった。
アンドラゴラスタハミーネの元へ訪れていた。
豪華な土産物を持ってこさせるがタハミーネは素っ気なかった。
アンドラゴラスはため息をつき、また来ると言い残しその場を去る。
一方、ルシタニア人の子供は衛兵に取り囲まれ進退窮まっていた。
ルシタニア人の子供はアルスラーンをつかんだまま水堀に飛び込む。
そして馬を盗み街の外へ向かって馬を駆ける。
ダリューンが弓を構え、ルシタニア人の子供を狙う。
アルスラーンは射るのを止めるように声を掛ける。
ダリューンはどうして討つのを止めたのか聞くと、特に理由はなかったらしく肩を落とす。
パルス国の子供たちがアルスラーンを危険に晒したことで衛兵に詰められている。
アルスラーンは放してやれと衛兵に指示する。
パルス国の子供たちは泣きながら大人になったら、騎兵隊に入って殿下を守ると誓う。
アルスラーンはルシタニア人の子供の話は、王宮で教えられたものと違って面白いと感じていた。
ルシタニア人の奴隷たちの収容所に再び訪れるアルスラーン
そこでは殺されたルシタニア人の奴隷たちが荷車に積まれていた。
アルスラーンは管理人に聞くと、暴れてどうにもならないので殺したとのこと。
素直に奴隷になれば死ななくてすんだのに理解できないとダリューンに言う。
ダリューンアルスラーンが王位についたら、登用してほしい友人がいると言う。
アルスラーンアンドラゴラスがいる限り、自分が王位につくことはなく友人とは当分会えそうにないだろうと言う。
3年後アルスラーンは初陣を迎えることとなる。

感想
中世の世界観で重厚長大な戦記です。主人公のアルスラーンは少し頼りなく見られているものの、周囲に対して優しく臣下から慕われているのが良いです。また絵が読みやすく複雑な世界情勢が分かりやすく説明されています。奴隷制度や宗教問題など社会的なテーマも盛り込んでおり、じっくり読みたい作品です。三国志などの戦物語が好きな方におすすめできます。ぜひ読んでみてください。

どろろと百鬼丸伝【百鬼丸の伝 その壱】ネタバレ感想

登場人物
百鬼丸(ひゃっきまる)⇒主人公。義手に仕込んだ刀で闘う少年。
どろろ⇒主人公。幼い子供の泥棒。

あらすじ
朽ちた刀が地面に突き刺さっている。
白い雪が舞う中、甲冑を着た男たちが立ちはだかっていた。
百鬼丸(ひゃっきまる)はここを通りたいだけだと言う。
男たちはどうしてもここを通りたいなら身ぐるみを置いていけと要求する。
眼帯をつけた男が百鬼丸の刀を見てそれをよこせと言う。
百鬼丸はこれは刀身がなく外側だけだから駄目だと言う。
激昂した男たちが百鬼丸に斬りかかる。
百鬼丸は右腕に巻いた包帯を口にくわえ右腕を取り外す。
そして右腕と一体化している仕込み刀で応戦する。
1人目は上段からの斬り下げを避け顔を横に斬り払う。
2人目の槍の突きは寸前で見切り、刀で突き返す。
最後の1人は刀を振り下ろす間もなく脳天から一刀両断する。
戦いが終わり仕込み刀を右腕に納め、その場を離れる。
別の場所では戦場で散った侍たちの死体が折り重なっている。
死体漁りの戦場泥棒たちが金目の刀を物色していた。
泥棒たちが集めた刀が荷車に乗せられている。
藁を被り身を隠していたどろろは泥棒の刀を盗もうと手を伸ばしていた。
あと少しのところで刀をつかみ損ない泥棒たちに気付かれてしまう。
盗人と呼ばれお前らも泥棒じゃないかと言い返すどろろ
泥棒たちはどうせ追いつけないと考え、どろろを追いかけるつもりはないようだった。
逃げ切ったどろろは町に辿り着き水を飲む。
そして食べものを誰かから盗もうと考えていた。
民家からどろろを呼び掛ける声が聞こえ中を覗く。
老人の僧侶が横たわり食べものを恵んでほしいと言う。
どろろは人から食べものをもらうなんてあさましい。
人の食べものを盗んで生きるべきだと言う。
僧侶はそれはできないと言う。
どろろはそれならそのままでいろと外へ飛び出す。
この時代は侍が戦を行い町人が侍に暴力を受けたり、死体が道に置いたままにされ荒れ果てていた。
どろろは町中を走り回ったが、食べものは侍の所にしかなさそうであった。
侍の詰所の石垣から忍び寄り、握り飯を盗み出す。
侍たちが捕まえようとどろろを追いかける。
どろろは僧侶の元へ握り飯を持ってきたが、既に僧侶は亡くなっていた。
どろろは悔しそうに唇をかむ。
侍たちがどろろを見つけ袋叩きにする。
周りに集まった野次馬の町人たちが遠巻きに心配そうに見ている。
そして川へ投げ込もうとどろろの首後ろをつかむ侍たち。
その時、侍の後ろから百鬼丸が現れる。
百鬼丸は侍たちにどいてくれと言う。
侍たちは助けようとしているのかと尋ねるが、百鬼丸は死霊退治の邪魔をされたくないだけだと言う。
空の草履が百鬼丸たちに歩くように近づいてくる。
百鬼丸が口にくわえた串を吐き出すと草履の動きが止まる。
そして川から実体化した死霊が出現する。
百鬼丸は両腕の義手を地面に落とし、仕込み刀を抜刀し戦いに備える。

感想
本作は手塚治虫どろろのリメイク版です。百鬼丸の妖怪退治の旅を迫力のバトルと人間ドラマが引き立てています。百鬼丸はかっこよく、どろろは情に厚く陰鬱な世界観の清涼剤的役割で良いキャラしてます。今風の絵柄でリメイクされ読みやすく、手塚治虫作品が初めての方もおすすめできます。ぜひ読んでみてください。

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中【第一章 異世界へお出掛け】ネタバレ感想

登場人物
アーク⇒主人公。白銀の甲冑を着た骸骨騎士。
ローレン・ラーライア・ドゥ・ルビエルテ⇒盗賊に襲われていた。ルビエルテ家のお嬢様。
リタ・ファレン⇒盗賊に襲われていた。ローレン・ラーライア・ドゥ・ルビエルテの侍女。

あらすじ
森の中で目覚めた時、自分の体を見て驚く。
この姿は自分がプレイしていたオンラインゲームのキャラクター「アーク」の恰好であると自覚した。
試しに剣を握り飛竜斬(ワイバーンスラッシュ)を放つと、飛ぶ斬撃で前方の木々が切断される。
身に付けている物を確認するとゲーム中で装備させていた武器と防具だった。
ベレヌスの聖鎧、夜天の外套、テウタテスの天盾、両手剣の聖雷の剣(カラドボルグ)、どれも神話級の装備である。
試しに魔法、火炎(ファイア)も使ってみるとしっかり使えている。
ゲームとは違い、今まで習得したスキルを忘れず使えているのなら何とかなるかもしれないと思った。
とりあえず人と街を探そうと思い、魔法、転移門(ゲート)を使おうとするが、転移先のイメージがないと使えないと知る。
もう一つ移動に使えるスキルに心当たりがあった。
次元歩法(ディメンションムーヴ)はこの世界では一瞬で移動できる短距離転移魔法のようだ。
しばらく空の移動を楽しんでいたが、日が落ちてきたため水を飲み休もうと思い、川へ近づく。
兜を外し水面に映った姿を見ると、骸骨の姿だった。
ゲームのアバターで骸骨の姿に設定してあったことを思い出し、マズい事になったと感じた。
人間にこの姿を見られたらモンスターとして討伐されてしまうだろう。
これからは出来るだけ目立たず過ごすしかない。
後は生活のための金を得る手段が必要だ。
まずは村か街を探すため、川沿いを下ることにした。
崖下を見ると馬車の周りに人がいた。
盗賊が護衛兵に剣を振り下ろしている。
他の場所では女性2人が盗賊に襲われている。
まだ異世界に来たばかりでゲームと同じように戦えるとは限らない。
ここは不意打ちをすることにする。
次元歩法で盗賊の背後を取り、3人まとめて斬り倒す。
盗賊の何人かは慌てて逃げ出すが、飛竜斬で追撃し倒す。
襲われていた女性たちの無事を確認する。
40代前半のナイスガイな武人というロールプレイの設定で、武人風の口調で女性たちに話し掛ける。
川で少し身体を洗ってくるよう提案し、女性たちがその場を離れる。
その間に盗賊の死骸から金品や武器を入手し、火炎で遺体処理をする。
女性たちは命を救ってもらったお礼を言う。
ルビエルテ家のローレン・ラーライア・ドゥ・ルビエルテ。
侍女として仕えるリタ・ファレン。
リタから自己紹介された後、自分は流浪の旅人、名をアークと名乗った。

感想
原作は同名のライトノベルでコミカライズ版です。悪役相手に無双するので爽快感があります。主人公のアークは明るく控え目な性格で、初めから最強クラスでありながら嫌味がなく安心して読めます。世界観は本格ファンタジーで残酷表現もありますが、主人公のキャラクターがまったりしており、それをあまり感じさせない不思議な作品です。